ゲゲゲの鬼太郎(モノクロ版)
日本を代表する妖怪アニメ
水木しげるを原作者とした日本を代表する妖怪アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」のテレビアニメは、1968年に放送が開始されました。墓場から生まれた幽霊族の少年、鬼太郎が様々な妖怪たちと繰り広げる物語。日本に妖怪ブームを巻き起こした作品となる。
個性的な主要キャラクター
主人公の鬼太郎は、失った左目を長髪で隠し、リモン下駄と先祖の霊毛で編んだちゃんちゃんこを着用している。正義感が強く、髪の毛が妖怪アンテナとして働き、毛針として、妖怪退治の武器にもなる。目玉おやじは、鬼太郎の父親で、死亡した後、鬼太郎を案じるあまり左目の目玉に小さな体ができて蘇生した。ねずみ男は、人間と妖怪の間に生まれた半妖怪で、保身や金のためなら平気で鬼太郎を裏切ることもある。猫娘も人間と妖怪の間に生まれた半妖怪で、鬼太郎の幼なじみで魚やネズミを見ると猫のようになる。砂かけばばあは、砂を使って攻撃ができる老婆の妖怪。子泣きじじいは、赤ん坊の格好をした妖怪だが、敵にしがみつき赤ん坊のコアで泣くと石に姿を変え、重くなることで動きを封じる。いったんもめんは、長い布状の妖怪で、鬼太郎や仲間を乗せて飛行することができる。ぬりかべは、巨大な壁の妖怪で、巨体を活かして敵の攻撃を防御したり、敵を体に塗り込むことができる。
水木しげるの霊感
作者の水木しげるは、妖怪マンガの第一人者であるが、どこでこういうストーリーのインスピレーションを受けたのでしょうか?水木しげるは戦時中に南方戦線のラバウルへと派遣され、壮絶な戦場を経験しました。死中をさまよう中で、幾つかの心霊体験をしているとのことです。ある日の夜に、彼がひとりぼっちでジャングルを逃げ回っている時に、突然、目の前に壁が立ちはだかって、前に進めなくなったとのことです。その時に、睡魔に襲われて、その場に眠り込んだんとのことですが、翌日、彼が目を覚ますと、彼のいた場所は、断崖の絶壁だったとのことです。そのまま、進んでいれば、命を落とすところだったところをジャングルに現れたぬりかべに助けられたとのことです。彼の作品の中でぬりかべが善良な妖怪として描かれているのは、この体験があったからとのことです。
ゲゲゲの鬼太郎(カラー版)
ゲゲゲの鬼太郎は、1960年代、1970年代、1980年代、1990年代、2000年代、2010年代と各年代ごとに6つのシリーズ作品が制作されているが、1968年放送のシリーズのみがモノクロで残りのシリーズはカラーで制作されている。